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zoom RSS 箕輪初心:生方▲草津100−26『十返舎一九と草津温泉:望雲』

<<   作成日時 : 2018/03/23 09:26   >>

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草津温泉には、多くの文化人・著名人が通ったことが知られている。
その中に、小林一茶・十返舎一九もあげられている。十返舎一九は、
江戸時代を代表する戯作者で、その中でも、弥次郎兵衛と北八コンビ
が活躍する「東海道中膝栗毛」が有名である。十返舎一九は文政年間
(1818〜1830)に2度草津温泉を訪れた。当時の草津の様子は、「東海
道中膝栗毛」の続編「続膝栗毛十編上州草津温泉道中:上下」に記さ
れている。「方言修業善光寺草津温泉道中金草鞋」「上州草津温泉往来」
などに書き残されている。「上州草津温泉往来」の中では、西の河原公
園一帯について「天狗山微雨の夜、山上に火を燃すことその数おびた
だし。鬼の角力場、土俵の形おのずから石ならびてその名となる」と
記しているそうである。白根神社にある十返舎一九の碑は、『上州草津
温泉道中続膝栗毛』の一部と絵が刻まれている。
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【1】十返舎一九と草津温泉:望雲・山本館
黒岩鷺白(1744〜1824)‥‥‥忠右衛門。
草津の宿屋『望雲』の主人で俳人である。
京都の芭蕉堂蘭更の門下で雲嶺庵と号した。
白井鳥酔、加舎白雄、烏明、暁台、小林一茶、道彦、単兆、十返舎一九、
鈴木牧之ら一流の俳人・文人が黒岩鷺白の元に集まった。

●草津温泉「望雲」
箕輪初心◆2014スキーbX【草津】& 『草津温泉:望雲』
http://53922401.at.webry.info/201402/article_13.html

望雲7代目黒岩忠右衛門は 雲嶺庵露白と号して、俳諧を支えた
俳人であった。
望雲には「弥次喜多珍道中の十返舎一九、高村光太郎・智恵子夫妻
   俳人・斎藤茂吉」も逗留している

現在、望雲は草津温泉の2つの源泉を引いた掛け流しの6つの風呂
がとってもいい。温泉を満喫できる。
私は望雲の風呂には10回以上入っている。

★説明がちがっているかもしれません。
 巴御前と静御前を勘違いしています。













【2】十返舎一九の生涯
※江戸時代中期頃になると民衆の識字率が急速に伸び始め、多くの本
 が出版され活字を求めるようになった。作品がヒットした背景には、
 寺子屋の増加により、人々の識字率が高まっていた理由もあった。
「庭訓往来」などの教科書も生まれた。
 文字の読み書きは武家・公家や僧侶など知識階級・特権階級だけで
 あったが、一般庶民が読み書きできる時代が来たのだ。


・宝暦年間(1751〜1763)江戸に滑稽本が発生した。
 新しい小説で、滑稽の中に風刺や狂歌を盛り込んだ本として書かれ
 始めた。


・明和2年(1765)駿河国府中(現静岡市葵区両替町一丁目)で町奉行
 の同心の子供として生まれた。
 本名は重田貞一(しげた さだかつ)
 幼名は市九。通称に与七、幾五郎があった。

江戸に出て武家奉公をした。

・天明3年(1783)19歳、浅間焼け
 大坂へ移り、大坂町奉行・小田切直年に勤仕した。

・天明4年(1784) 20歳頃 浪人した。
  竹本義太夫の語りの家に寄食し、浄瑠璃作者となった。
  また、志野流の香道を学んだ。

・寛政元年(1789)25歳『近松与七』の名前で、浄瑠璃『木下蔭狭間
合戦』(このしたかげはざまがつせん)を合作した。

 酔翁、十返舎などと号した。

・寛政6年(1794)30歳 江戸へ戻り、通油町(現中央区日本橋大伝
馬町)の版元:蔦屋重三郎方に寄食して、用紙の加工や挿絵描きなど
を手伝った。


・寛政7年(1795)31歳 蔦屋に勧められて黄表紙『心学時計草』を
出版した。
 一九は独学で、黄表紙、洒落本、人情本、読本、合巻、狂歌集など、
 さらには教科書的な文例集まで書いた。
 筆耕・版下書き・挿絵描きなど、自作以外の出版の手伝いも続けた。

※寛政から文化期に「行列奴図」や、遣唐使の吉備真備を描いた
 「吉備大臣図」などの肉筆浮世絵を残している。


・享和2年(1802)38歳 『東海道中膝栗毛』が大ヒットして、一躍
 流行作家となった。
「東海道中膝栗毛」に出てくる弥次さん、喜多さん。東海道の名所
 紹介をヒョウキンな二人の道中に仕立てたこの滑稽本は、当時の娯
 楽小説として爆発的なベストセラーとなり、江戸中の風呂屋や床屋
 は一九の話題でもちきりだったそうである。
 十返舎一九は失敗しても明るい朗らかな弥次さん喜多さんを、洒落
  と風刺の利いた軽妙なタッチで描いた。
「東海道中膝栗毛」や「方言修行 金草鞋」をはじめ数々のヒット作
を連発して、日本最初の職業作家とも言われている。
「最近ではいつも出版元から係の人がきて、机の横で原稿ができあが
 るのを待ってます」と作家生活を描写している。
 一九は作品執筆による収入だけで生活した。
日本に職業的著述業の成立を可能にする規模の市場が、日本に史上は
じめて成立した時期だったのである。

以降は生活のため、20年以上、毎年20部前後の新作を書き
 続けた。
 また、作品と同時並行して取材旅行も行い全国各地に歴訪し、場所場所
の歴史や文化、土産物などを作品中に登場させている。

 十返舎一九は文才にくわえ絵心があり、文章だけでなく挿絵も自分で描
 き、版下も書くという、版元に便利な作者であった。
十返舎一九は版下と挿絵の両方に才があったことから版元から重宝がられ、
浪人時代に培った芸事や雑学などが豊富だった事から話の種も尽きず、
狂歌をはじめ様々なジャンルにも挑戦し多くの分野を取得していった。
狂言、謡曲、浄瑠璃、歌舞伎、落語、川柳・狂歌を作品の素材にした。

・文化7年(1810) 46歳 眼を病んだ。
  しばしば再発した。

文化11年(1814) 『諸国道中金の草鞋』
※上野国は「空っ風」が有名だった。
 「頬っかぶり」や「焚き石」・「焼き石」は上野の寒さ対策だった。

文政2年(1819) 草津温泉と善光寺参りをした。
甲州→諏訪→岡谷→松本→善光寺・・(大笹街道)・・
→草津→草津道→(倉渕)→豊岡→高崎・・・
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善光寺から関東に出るためには、北国街道・中山道の主要街道を通るの
が一般的であるが、大笹街道を経ることで、距離が短くなる。宿場数が
少なく経費を削減することができる。碓氷峠より危険度が少ないなどの
利点があった。松代藩・飯山藩は参勤交代では大笹街道を利用していた。
江戸時代末から明治時代、鉄道が敷設されるまで北信濃の荷物を江戸・
東京に運ぶために賑わった。
大笹街道は、善光寺と高崎をつなぐバイパスであった。
須坂市福島を起点に仁礼、鳥居峠を越えて群馬県大笹宿終点に、
大戸道を経て高崎、関東に出るたいへん重要な脇街道でした。

十返舎一九の「続膝栗毛」
※仁礼宿

※豊岡
十返舎一九は「豊岡から高崎城3重櫓(安藤時代に築城)をみてびっ
くりした という。土の土台7m・・・高さ13m=20mの櫓だった。
※「高崎」
「むろ田より三りあまり」

絵…上がり端に股旅姿の2人の男は宿に着いたばかり
  女中は武士に座ったままお茶を勧めている。
  「150日洗わなかった褌を洗ってくれ。」
  と武士はにやけながら、話している。

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中山道の烏川にかかる舟橋があった。
※高崎宿
十返舎一九は木曽街道〜中仙道で初めて、「本屋」
 あったとビックリした。

※倉賀野神社
「乗りこころ よさそふにこそ 見ゆるなれ 
   馬のくらがの  しゅくのめしもり」― 十返舎一九の狂歌 ―
旅籠、飯盛女たちも高崎より多く、繁盛した宿だった。
  とはいうものの、東海道の三島宿・中仙道の倉賀野宿が
  飯盛女が最も多かった場所だった。
良く出来た狂歌である。
   馬の「鞍」と「倉賀野」が掛詞
  「馬に乗る〜女に乗る」も秘かに隠された掛詞。
 ★「十返舎一九」も相当な好き者・旅の恥は掻き捨てタイプ
  だったようだ。と考えられるものの、
  しかし、間引きや飯盛女として3年奉公での金子前借り農家の
  実態に心底ではやるせない悲哀を感じているのかもしれない。

※新町宿
十返舎一九の「金草鞋」と「膝栗毛」
 (★新町町史)



文政3年(1820)「続膝栗毛十編(上州草津温泉道中含む)」を発刊した。
 2回目の草津温泉を訪れた。
十返舎一九は「東海道中膝栗毛」の挿絵を描いていた喜多川月麿と
 一緒に草津温泉に来た。
 深川から来ている粋な辰巳芸者を巡って・・・・
 草津温泉「望雲」に泊まった。
 一九と月麿が草津温泉で巻き起こす馬鹿騒ぎをしていたらしい。
山東京伝、感和亭鬼武、若き日の滝亭鯉丈と為永春水も登場している。

『越後新潟道中膝栗毛 』
高崎→(三国街道)→六日町→小千谷→長岡→与板→ 西蒲原郡内
→新潟町→出雲崎→高田・・・→信州への旅
 滑稽かつ心に残る話を書きとめた。
@つがいの朱鷺がへびから卵を守る話、
A牝犬が親なしの五匹の子犬を自分の乳で育てる 話、
B乳飲み子を残して妻に先立たれた男の話。
(★『新潟県文書館』)

文政3年(1820)「上州草津温泉道中膝栗毛」が出版された。
 「山本十右衛門(現山本館)はんじゅうのゆやどなり」
(善光寺草津道中 金の草鞋より)


文政4年(1821)「方言修行善光寺草津温泉道中金草鞋」を発刊した。
諸国道中金の草鞋
 江戸→甲州→善光寺→(大笹街道)大笹→草津→高崎
※草津温泉の繁盛振り・・・
「天狗山微雨の夜、山上に火を燃すことその数おびただし。鬼の角力場、
土俵の形おのずから石ならびてその名となる」と表現した。
 鬼の相撲場…
現草津温泉の和風旅館「望雲」で泊った。

※岩島…麻の産地であった。
 しかし、上野国は養蚕やカラムシ(真芋)の生産が盛んであった。
カラムシを釜に入れて煮る→青草煮たカラムシを交互に入れる。
 →水を掛ける→発酵する。→水にさらし、カラムシの皮をむく。
 外皮を取り除く。→乾燥させる。
 お風呂くらいの温度の湯にキビ糠か米糠を入れる。→よく揉む。
 乾燥させる。→繊維を縦に裂く。→麻桶に入れる。→紬車のかける。
 →機織りをする。
 ★上杉謙信がこれで儲けた。
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・文政5年(1822) 58歳 中風を患った。
 その後は「名を貸しただけなのでは」と疑われた。
 一九らしくない作風の「著書」も混ざった。
※文政5年(1822)までの21年間
 『膝栗毛』の続編を書き継ぎ、頻繁に取材旅行に出かけた。
 山東京伝、式亭三馬、曲亭馬琴、鈴木牧之らとも交わった。
 『方言修行 金草鞋』(むだしゅぎょうかねのわらじ)も広く読まれた。


・文政6年(1823) 『上州草津温泉往来』が出版された。
「上州草津温泉往来「の「当所名勝」
「天狗山微雨の夜、山上に火を燃すことその数おびただし。鬼の角力
場、土俵の形おのずから石ならびてその名となる」
とあり、昔から西の河原公園一帯は「鬼の泉水」と呼ばれてきた。
一九も温泉が湧いている光景を「鬼の泉水」と表している。

晩年、眼病・中風を患い作家活動が出来ず生活に困窮した。

・天保2年(1831)8月7日死没、享年67歳。
辞世の歌
「此世をば どりやおいとまに せん香と ともにつひには 灰左様なら 」。

浅草の東陽院に葬られた。
『心月院一九日光信士』。
墓碑は、東京都中央区勝どき四丁目に移転した同院に残る。
静岡市葵区研屋町の医王山顕光院には重田一族の墓が建ち、
 十返舎一九の戒名が刻まれている。


・天保3年(1832) 遺族・門弟らによって長命寺に記念碑は建てられた。
 

・現在 


@十返舎一九の名前は草津温泉の湯畑の石柵に刻まれている。

A白根神社の境内囲山公園に
気のいい旅人、「弥次さん、喜多さん」の絵と「碑文」が建立されている。
十返舎一九石碑
上州草津温泉道中続膝栗毛十篇下より
「上毛の國草津は、寔に海内無双の霊湯にして、湯宿の繁昌いふばか
りなく、風流の貴客絶えず、彌次郎・北八も、今日湯宿に着きて、
壺ひと間を借りきり、云々 十返舎一九」
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