箕輪初心:生方▲2017木下斉先生の講演会『縮小社会でも高崎を稼げるまちへ』

平成29年(2017)6月22日、木下斉氏講演会『縮小社会でも高崎
を稼げるまちへ』~高崎の開発後を見越して今、やるべきこと~
公益社団法人高崎青年会議所主催があった。高崎は4つの場所に新
たに施設を造った。①高崎オーパ、②都市集客施設・東エリア・高
崎文化芸術センター、③高崎アリーナ(バレーボールや体操選手権
をやった)、④群馬県コンベンション施設である。木下先生は全国の
失敗例、成功例から、高崎市で働く人が考えるしかないということが
分かった。チケットを下さった栁澤先生に感謝いたします。また、
夕食を御馳走して下くださった福島さんに感謝申しあげます。
画像




【1】夕食「高崎駅前ヤマダ電機5階」
画像

・フカヒレチャーハン・・・★★★★★旨かった。
画像


【2】木下斉(ひとし)先生の講演会「高崎駅前ヤマダ電機4階」
画像

画像

画像

●資料・レジュメ

画像


画像



●木下斉(ひとし)先生の趣旨


はじめに
「4つの施設はこの先20年、確実に儲かる施設になるだろ
うか? 縮小していく社会をどうしたらいいか?」
画像


高崎経済大学の西野先生の「高崎の合併前各市町村の歳入・支出と
合併後の高崎市の補助金」についてデータを見せていただいたこと
がある。・・・・

成功例、フライブルグ
 道路・住宅

●日本地図とタウンマネージメント
 7割が通過交通場所

例、熊本
 熊本城より高いビルの建築許可

※ドイツは不動産の一人分の面積を考える。
 日本は使われる資産は減少する。


●日本の人口減少
 600の自治体が再生している。

2015年 1億2685万人

2065年  8135万人

●ネット市場 > コンビニ

●例、長崎の造船所→宿泊業に転換


●産業と文化財を区別する。

【1】補助金依存の悪循環


画像

全国には公共投資で潰れた大規模な施設がたくさんある。
●失敗事例集はメルマガで・・・・
 100億以上で破綻・倒産

失敗例、岡山県津山市の建物270億で破綻

失敗例。青森県アウガ185億。
  赤字が市民が負担。

例、秋田の身の丈再開発


例、長岡シティプラザ178億で破綻。

例、富山の路面電車・ゴータウン

例、岩手、ひずめ駅前182億破綻




失敗例「夕張市」
 2007年にた北海道夕張市は破綻した。
財政破綻から5年後、。夕張市はどうなっているのだろうか。
破綻した自治体は国(総務省)の管理下に入り、容赦ないリストラ
を受ける。
「夕張市の場合、給与は約4割削減され、破綻前にいた職員300人
が現在は120人ほどに激減した。(2017年100人)」
 若手職員が自主退職の道を選んだ。そして、市役所の取引業者が市
外へ撤退。連鎖的に関連業者も後を追う。
「結果的に、市商工会議所の会員数は破綻前の300社から200社
に減りました」

人口流出が止まらなくなり、
炭鉱事業が最盛期だった12万人の人口が・・・
2006年、約13000人から6年間で約3000人減少し、・・・・。
現在では1万人を割ている。
財政再生計画が終了する2027年には5500人前後にまで減る計算
になる。」

町に残る住民は「全国最低の行政サービス」と「全国最高の市民負担」
を強いられる。
夕張市の場合、
市民税3000円⇒3500円、
軽自動車税1.5倍、
入湯税(150円)導入、
下水道使用料1470円⇒2440円、
ゴミ処理手数料新設などが負担増。
市民に影響がでる。
一方で、集会所、公衆便所、公園、小中学校などの公共施設が
休止・廃止される結果となった。
 (Hpより引用)

例、「弘前の破綻した第三セクター商業施設ジョッパル」
例、駅前商業施設
例、ホテル経営
例、公共リゾート施設

などなど、20か所ほどの例を出された。大きな施設を造っても
儲かる時代ではなくなってきている。

生産年齢人口の減少、高度経済成長期に建てられた公共施設の建て
 替えリニューアル時期の到来といった要素が重なり、公共施設を
 維持することが地方自治体の財政を圧迫している。
 「夕張市」のように、地方自治体が財政破綻する可能性が極めて高い
 のが現状なのである。
 公共施設問題は「箱物」と呼ばれる来場者の少ない博物館や美術館が
 主であった。
★「箱物」…群馬県では「かみつけの里博物館」位しか黒字がない。

 しかし、現実の問題はさらに深刻であり、教育施設・上水道・ゴミ処
理場・公共トイレ・県市町村道といった生活に必要不可欠な公共施設の
維持すら不可能になってきているである。
例、高崎市の学校の統廃合など・・・・
高崎経済大学の吉原先生「小泉さんの時代に国の経済も赤字路線であるの
 で地方分権化した。内閣府と文科省の戦いが始まった。文科省は学習指
導要領を保持した。・・・学校法人:高崎市立・・・ほかに、企業法人の
 学校など・・・地方創生となった。
 統廃合しても、歳入は増えていないケースが全国的に見られる。」

日本国も財政難であるが、・・・・
日本全国の自治体では慢性的に歳入より歳出が多い事実上の「赤字」が
一般化している。赤字を埋めるためにほぼ全ての自治体は税収からの
繰入を行っている。しかし、ほとんどの自治体では今後も税収は増えな
い。
★高崎市も倉渕・箕郷・吉井と合併し、全体的には単体でやってた時
より、歳入は金額的には多くなったが、歳入の割合は減っているで
あろう。まあ、高崎市は4施設を建造し、活性化を図ろうと大ばくちを
うったのであろうが、どう転ぶのであろう。

「少子高齢化で景気が良くなっても税金を払う人が減っているし、維
持しなければならない施設は毎年増えているのでいく。
景気が良くなっても追いつかないであろう。」
★高崎経済大学の西野先生「2006年と2016年の全国の過疎化
 の地図」の●を記載したテータを見せていただいた。確実に
 少子高齢化が進んでいる。
 特に、田舎の市町村は・・・・。
高崎経済大学の吉原先生「馬路村のゆずブランドの話」や
 「北海道、北海道中川郡音威子府(おといねっぷ)村に所在する
  村立のおといねっぷ美術工芸高等学校の話」
 少子高齢化で音威子府村の総人口(約800人)の約15%が美術工芸
 高校の生徒・教職員などで、村そのものを支えている。
 公立校であるが道外からの受験も可能で生徒の2割程度が道外出身
 者である。群馬県の榛東村出身者もいたそうである。
 2010年、元校長の石塚耕一による手記『奇跡の学校 おといね
  っぷの森から』(光村図書出版)が出版された。本を紹介して
 くださった。


「税金は産業の儲けた分を使って、社会投資=施設建設=赤字の
原因を造って、倒産したら、さらに赤字に税金を投入する。
借金をして施設を造っても地域がよくなるわけがない。借金は
子や孫が返すことになる。誰のための政治か分からない。
 本末転倒である。」
高崎市もそうならねば、よいが、・・・・

では、どのようにして市民の生活を維持しながら自治体の財政規律の
担保を図っていけばいいのだろうか。
「国から行政から金をもらって施設を造るという考え方をやめた方が
いい。民間も公共事業を担う時代になってきている。」



【2】まちを豊かにする3原則

成功例。「鎌倉」
成功例、「熊本」
成功例、「早稲田商店街」
成功例、岡山駅前の「イオン」
・・・・などなど、再生の仕組み・まちの活性化にサイクルを
を話された。多くの場合、民間の起業から自治体の保護、そして
活性化したまちをさらに投資して、拡大再生を行っていく。
若い人たちは「ちょっと儲かる」では動かないが、「劇的に儲
かる」のなら、動く。
画像

1)まちに入ってくる材(人・物・金)を拡大する
 例、外貨獲得など
2)まちの中での取引を活性化する。
 例、内需拡大など
3)まちから出る材(人・物・金)を縮小する

5年先のスパンで、小規模にやりつつ、活性化の様子を見ながら、
大きな施設を造っていくようにしないと危険である。



【3】過去の常識は今の非常識
①他地域と異なる取り組みで、内需を開拓する。
供給優先の時代→内需の利用の時代への変化
過去の常識にとらわれないようにする。
・ここまでは民間、ここからは行政、という時代ではない。
  →民間も公共性を担う時代となった。
 ・行政と民間は一蓮托生である。行政が破綻したら民間の生活は
  苦しくなる。自治体が破綻しても地域は残る。
  行政サービスがストップしても借金は返さなければならない。
だから、官民一体の体制で臨む必要がある。
②真面目重視の「プロセス評価」はやめる。
結果を見て、評価する。・・・短いスパンで判断する。

③時代の変化・結果の変化を「過去の常識=現在の非常識」で
 組織内外で新たなことに挑戦する新しい芽をつぶさず、生かして
 活性化させる。
・・・て、ことかな?

【4】フャシリティマネージメント
「企業・団体等が保有・利用する施設・利用環境を総括的に企画・
 運営する経営活動」を意味する。
 経費削減・圧縮から、事業運営費・投資原資本の創出をする。

おわりに
縮小社会の答えは高崎にしかない。高崎の現場で働いている人が考え
ないといけない。高崎に求められるものを考えて、何か提供していく。
というマーケットに発想を転換しないといけないであろう。

●謝辞・・・栁澤さん
画像


●感想
①「高崎オーパ」について、私は旧群馬町のイオンも20年位先には
傾くと考え、高崎オーパを造ったのかもと考えられる?
画像


② 「都市集客施設・東エリア・高崎文化芸術センター」は箱物・・・
群馬県での箱物は「かみつけの里博物館」位しか黒字を出していない
ので、歴史関係の展示・♪音楽・など芸術関係をよほど工夫しなくて
はならない。
③大丈夫かな?高崎の柳川町の「シャッター街」・・・・
④各種業界の投資・マーケットの発想の転換・意識変革が必要なので
 あろう。
⑤木下斉先生は高崎の町のことはあまり話さなかった。4つの施設の
 結果がこれから先のことである。成功しても、失敗しても、木下先
 生のネタになるのだろう。

●木下斉(ひとし)氏のプロファイル
画像

画像

1982年、東京生まれ。
1998年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、
一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、経営学修士。
専門は経営を軸に置いた中心市街地活性化、社会起業等。
2000年、高校時代に全国商店街の共同出資会社である(株)
 商店街ネットワークを設立社長に就任し、地域活性化に
 繋がる各種事業開発、関連省庁・企業と連携した各種研究事業を
 立ち上げる。
 その後、在学中に経済産業研究所や東京財団の研究員などの
 地域政策系の業務に従事した。
 NPOやまちづくり会社を共同設立した。
2007年より熊本市を皮切りに地方都市中心部における地区経営
プログラムの全国展開を始めている。
2009年、一般社団法人「エリア・イノベーションアライアンス」
を設立、内閣官房地域活性化伝道師や各種政府委員も務めている。
現在、熊本城東マネジメント株式会社代表取締役、株式会社商店
街ネットワーク代表取締役、宮城大学事業構想学部非常勤講師
などを兼ねる。
主な著書は、
『地方創生大会』:東京経済新報社
『好きなまちで仕事を創る』:TOブックス
『稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則 』
   NHK出版新書2015
主な受賞歴は、
新語流行語大賞「IT革命」、
毎日新聞社・フジタ未来経営賞学生奨励賞等




★明日は井伊直虎かんけいかな?

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック