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zoom RSS 箕輪初心:生方▲奄美大島R【世界自然遺産登録後の影響】と『奄美の将来?』

<<   作成日時 : 2017/08/07 07:17   >>

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平成29年(2017)、日本の世界遺産は21件であるが、自然遺産
登録は「屋久島」、「白神山地」、「知床」、「小笠原諸島」である。
5つ目の世界自然遺産候補として「奄美大島、徳之島、沖縄島
北部及び西表島」がノミネートされているので、平成30年(2018)
の夏には合否が決定する。A世界自然遺産の4つの評価基準、
B世界自然遺産登録は「屋久島」、「白神山地」、「知床」、「小笠
原諸島」観光客の増減、C奄美大島の現状とこれからの動向、
についてまとめてみた。

画像


(★日本の世界遺産マップ:出典www.nippon.com)


【2】「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界遺産
 を目指して
平成15年(2003) 環境省と林野庁は、「世界自然遺産候補地に関する
検討会」を共同で設置し、自然遺産への推薦候補地を検討した。
 結果、「知床」、「小笠原諸島」、「琉球諸島」の3地域を推薦候補
 地に選定した。
・平成17年(2005) 「知床」が世界自然遺産として登録された。
・平成23年(2011) 「小笠原諸島」が世界自然遺産として登録された。

しかし、「琉球諸島」については、検討会の資料では「南西諸島」
  として、「(大隅諸島)、トカラ列島、奄美列島、沖縄諸島、先島
 諸島及び大東諸島」が対象とされていた。

平成24年(2012)
  8月「新たな世界自然遺産候補地の考え方に係る懇談会」で、
    「奄美・琉球諸島」と呼ばれた。

平成25年(2013)
1月31日 世界遺産条約関係省庁連絡会議で、「奄美・琉球」を世界
 遺産(自然遺産)暫定リストに掲載することが決定した。
◆暫定リスト記載のための提出文書では、「奄美・琉球」は世界
 遺産登録基準のうちの以下の(9)及び(10)の基準を満たすとされる。
(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達に
 おいて進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕
 著な見本であるものである。
この地域は、遅くとも第四紀更新世初期(約200万年〜170万年前)
 までに大陸から隔離していて隔離後の期間が長く、さらに島嶼群が
 分離・結合を繰り返すことによって、独自の進化が進んだため、
 下記のような多くの遺存固有種が現存する。

アマミノクロウサギ
 一属一種のアマミノクロウサギは近縁の種が見当たらない遺存固有種
 である。
ケナガネズミ
トゲネズミ属3種
 (アマミトゲネズミ・オキナワトゲネズミ・トクノシマトゲネズミ)
ルリカケス
 日本本土や台湾には近縁種が分布せず、遠く離れたヒマラヤに最も近縁
 の種が生息する。

リュウキュウヤマガメ
クロイワトカゲモドキ
イボイモリ
ナミエガエル
アマミテンナンショウ
アマミスミレ
アマミデンダ
クニガミトンボソウ
コケタンポポ

「世界遺産基準」には「生物多様性の本来的保全は、科学上または保全
上の観点から、普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含
まれる。」としている。
奄美群島には、IUCNレッドリストで絶滅危惧II類(VU)以上のランク
とされる種が、以下をはじめ50種以上生息するなど、国際的に貴重な
希少種の生息地となっている。

イリオモテヤマネコ(絶滅危惧IA類(CR))
アマミノクロウサギ(絶滅危惧IB類(EN))
オキナワトゲネズミ(CR)
アマミトゲネズミ(EN)
トクノシマトゲネズミ(EN)
ケナガネズミ(EN)
ヤンバルクイナ(EN)
ノグチゲラ(CR)
ルリカケス(VU)
リュウキュウヤマガメ(EN)
ヤエヤマセマルハコガメ(EN)
クロイワトカゲモドキ(EN)
イボイモリ(EN)
オキナワイシカワガエル及びアマミイシカワガエル(分離)
  (イシカワガエル(EN)として掲載)
コガタハナサキガエル(EN)

 尚、この時点では、対象地域は今後特定するとされていた。
 奄美大島、徳之島、沖縄本島北部のやんばる地域、西表島を対象
 地域とする方向で調整が進められていたようであるが、沖縄県石垣
 市は、尖閣諸島を対象地域に含めるように求めた。

 12月27日、環境省は対象地域を、「鹿児島県の奄美大島と徳之島、
  沖縄県の沖縄本島北部(国頭村、大宜味村、東村)と西表島の
 4島とすることに決定した。

・平成26年(2014)奄美野生生物保護センターがリニューアルした。
 奄美地域での国立公園は、亜熱帯照葉樹林を中心とする生態系全体を
 管理する「生態系管理型国立公園」と人間と自然が深く関わり調和
 してきた関係そのものを対象とする「環境文化型国立公園」というこ
 れまでにない国立公園を目指すこととした。従って、展示には「奄美
 群島」の8つの島のそれぞれの「自然と人々の生活との関係」の特徴
 が解るように工夫された。目的は「奄美群島を国立公園にすること」・
「奄美群島を世界自然遺産の一部にすること」である。

・平成28年(2016)
3月、「西表石垣国立公園」の指定区域が西表島全域に拡大された。
9月15日、沖縄本島北部が「やんばる国立公園」として指定された。
  やんばる国立公園のうち、特別保護地区と第1種特別地区を
 「奄美・琉球」の推薦区域として、2018年に世界遺産登録を目
  指している。
  環境省は奄美大島などの国立公園化に向けて、地元協議会と調整
  を進めているが、農業・林業に悪影響が及ぶ懸念から、協議が難
  航していた。
?月 ユネスコ世界遺産センターは「 2017年2月1日までにへ提出
 する推薦書の作成するように。・・ユネスコから地域を特定できる
 名称にするよう要請された。

平成29年(2017)
 1月20日 林野庁は、正式名称を「奄美大島、徳之島、沖縄島
 北部及び西表島」と発表した。

画像


3月7日、「奄美群島国立公園」が国内34カ所目の国立公園として、
  新たに誕生した。.

 夏〜秋頃 世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合
   (IUCN)による現地調査・評価が行われる。

・平成30年(2018)
  5月頃 国際自然保護連合(IUCN)による評価結果の勧告
  86月から7月 世界遺産委員会における審議が行われ、世界遺産登録
       の可否決定される。


1、世界遺産になる条件【世界自然遺産の4つの登録基準】
4つの「世界遺産の評価基準〈自然遺産〉(クライテリア)」の一つ以上を
満たすこと。
1)自然景観…世界で最も深い渓谷、最大の滝など、ひときわ優れた
  最上級の自然現象や類まれな自然美を美的価値を有する地域
を包含する。

2)地形・地質…地球の歴史や過去の生命の証拠となる重要な地形
 ・地質、化石などがよく現れている地域であること。
地形・地質 生命進化の記録や地形形成における重要な進行中
  の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的
  特徴といった地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本
  であることが条件となる。

3)生態系…陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、
 発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代
 表する顕著な見本である。つまり、現在も進行中の生物の進化や動
 植物群集の見本となるような、極めて特徴のある生態系を有する地
 域であること

4)生物多様性…学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅の
 おそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって
 最も重要な自然の生息地を包含する。つまり、世界的に絶滅のおそ
 れのある野生生物の生息地や生物多様性の保全上で最も重要な生物
 が生息・生育する地域であること

@屋久島…1993年登録 【登録基準】@自然景観、B生態系
島一周   http://53922401.at.webry.info/201109/article_2.html
宮之浦岳  http://53922401.at.webry.info/201109/article_3.html
ダイビング http://53922401.at.webry.info/201109/article_4.html

A白神山地…1993年登録 【登録基準】B生態系
★近くを通ったのは2回、弘前城から見たのは1回

B知床…2005年登録 【登録基準】@自然景観、B生態系
箕輪初心:生方▲北海道bT−3【世界遺産:知床@知床の海からの眺め】
http://53922401.at.webry.info/201506/article_7.html

箕輪初心:生方▲北海道bT−4【世界遺産:知床Aオロンコ岩】&夕陽台
http://53922401.at.webry.info/201506/article_8.html
http://s.webry.info/sp/53922401.at.webry.info/201506/article_8.html

箕輪初心:生方▲北海道bT−5【世界遺産:知床B:知床5湖&知床峠】
http://53922401.at.webry.info/201506/article_11.html
http://s.webry.info/sp/53922401.at.webry.info/201506/article_11.html


C小笠原諸島…2011年登録 【登録基準】B生態系
箕輪初心:小笠原諸島の歴史
 http://53922401.at.webry.info/201108/article_18.html
箕輪初心:父島
 http://53922401.at.webry.info/201108/article_19.html
箕輪初心:父島ダイビング
http://53922401.at.webry.info/201108/article_21.html
箕輪初心:父島登山
  http://53922401.at.webry.info/201108/article_22.html
箕輪初心:母島
 http://53922401.at.webry.info/201108/article_23.html

D「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」… 2018年登録?
 鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄本島北部(国頭村、大宜
味村、東村)と西表島の4島からなる。
世界自然遺産登録の4基準
(1)自然景観
(2)地形・地質
(3)生態系
(4)生物多様性
のうちの(1)自然景観及び(3)生態系の基準を満たすとされる。
【登録基準】@自然景観、B生態系である。
つまり、奄美群島のうち、奄美大島と徳之島を抜粋し、+沖縄北部・
 西表島としたことにある。
画像



箕輪初心◆海外34-1【エクアドル:キト〜ガラパゴス:サンタクルス島】
http://53922401.at.webry.info/201402/article_17.html

箕輪初心◆海外34-2【ガラパゴス:ノースセイモア島】
http://53922401.at.webry.info/201402/article_18.html

箕輪初心◆海外34-3【ガラパゴス:バルトロメ島の不思議な生物】
http://53922401.at.webry.info/201402/article_19.html

箕輪初心◆海外34-4【ガラパゴス:大物ダイビング】&ダーウィン研究所のゾウガメ
http://53922401.at.webry.info/201402/article_20.html

箕輪初心◆ゾウガメ「ロンサム・ジョージの死」&ウミガメの話
http://53922401.at.webry.info/201207/article_3.html


▲コスタリカの雲霧帯は標高2000m・奄美大島の湯湾岳が624m

168タラマンカ山脈=ラ・アミスター保護区群とラ・アミスター国立公園
(1983年、1990年)
箕輪初心◆41-1【コスタリカ&メキシコ13日間】メキシコ前編:支倉常長
http://53922401.at.webry.info/201402/article_22.html

箕輪初心◆41-2【コスタリカのダイビング&オサガメ産卵ツアー】
http://53922401.at.webry.info/201402/article_24.html

箕輪初心◆41-3【コスタリカのモンテベルデ雲霧帯】
http://53922401.at.webry.info/201402/article_25.html

 


箕輪初心▼沖縄ダイビングF【西表島】=「ネオンテンジクダイ&コブシメ産卵」
http://53922401.at.webry.info/201203/article_24.html



2、完全性の条件
顕著な普遍的価値を示すための要素がそろい、適切な面積を有し、開発等
の影響を受けず、自然の本来の姿が維持されていることを満たすこと。

3、保存体制
顕著な普遍的価値を長期的に維持できるように、十分な「保護管理」の
体制が整っていること。つまり、国の法律や制度によって長期的で適切
な保護が十分に保証されていること
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は、絶滅危惧種
の生息地などの重要地域の一部は未だ十分に保護されていない
ことが指摘されている。保全のための施設として、奄美野生生物
保護センター・西表野生生物保護センターなどが存在意義は大きい。

4、すでに登録されている類似の自然遺産地域と比較して、優位性
 ・独自性が明らかであること
 

【3】世界自然遺産登録を受けた地域における影響は?
 日本での世界自然遺産登録地は、「屋久島」、「白神山地」、「知床」、
 「小笠原諸島」の4地点である。
観光ブームは4か所全ての世界自然遺産において、世界遺産登録時に
沸き起こった。観光ブームは長くても十年程度で沈静化し、次第に
観光客は大幅な減少に転じる。観光客の増加は一時的なブームで
終わる可能性が高い。


1)屋久島の観光客数の推移
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・平成元年度(1989) 171,484人…約17万人。
平成5年(1993) 登録された当初は209,219 人…約21万人であった。
  順調に観光客数の増加を記録していた。
・平成15年(2002)
屋久島では、世界自然遺産登録を期に様々な施設が整備された
結果、施設整備後の維持管理するための費用が大幅に増大した。
2002年における屋久島全体での維持管理費は 1.37億円である。
 登録前の1992年と比べると、6.4倍増加している。
 また、特に山岳地域では施設整備費が11倍弱にも達した。
屋久島内観光業の生産額(売上高)は59.9〜63.6億円と推定され
 ている。
10年間で屋久島の基幹産業に観光業がなった。しかし、全ての
 観光業者が順調に成長しているとは限らなかった。エコツアーや
 ホテル
  については、売上高を伸びているが、旅館や民宿の場合には、
  逆に売上高が落ちている。
 大手旅行代理店との繋がりのある産業が有利なのである。

・平成19年度 (2006) 406,387 人・・約41万人をピークとなった。
  急激な減少に転じた。
住民アンケートでは、「自然を守る仕組みや公的組織の取り組みへの
  評価」の項目で、『やや不満・かなり不満』とする意見が、6 割弱に
  達した。不満に感じる理由は、『実際に自然環境が悪化している』
  という意見が最も多く出された。
  「屋久島の自然を守るためにどうすればよいか」では、『島民が今よ
  りも積極的に関わるべきだ。』が9 割以上が回答した。
平成17年(2004)10月10日(日)〜13日(水)私の屋久島旅行
・平成27年(2015) 276,950人・・約28万人



2)白神山地への入山者数の推移 
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 (★青森県:11カ所→12カ所の入山者数)
・平成元年度(1989) 不明
平成5年(1993) 登録された当初、不明
・平成17年(2005)75,271人 
・平成19年(2007) 以降急激に減少している。
・平成22年(2011) 59,588人

環境省
ブナ林は、日本を代表する落葉広葉樹林で、世界遺産の白神山地ブナ林
が有名です。ブナ林は、保水能力に優れ、水源地として大きな役割を果
たすとともに、その実は、ツキノワグマをはじめとする野生動物の重要
な食物として利用されており、豊かな生態系を維持するためになくては
ならない森林です。しかし、温暖化が進み、気温が上昇すると、ブナ林
の分布域は大幅に減少すると予測されています。そのため、日本の森林
生態系が大きな影響を受ける可能性があります。
環境省が2008年6月18日に発表した「気候変動への賢い適応〜地球温
暖化影響・適応研究委員会報告書〜」によると、環境要因からブナ林の
分布確率を予測する分類樹モデルによる解析では、現在ブナ林が分布する
地域における分布領域は、2031〜2050年には、最悪のシナリオでは
44%に減少し、そして2081〜2100年には、最悪シナリオで7%に
まで減少すると予測されています。白神山地でも、ブナ林の分布適
域は大きく減少すると予想されます。
 (★環境省意見)
 ★ブナ林の南限は鳥取県の大山であろうか?



3)知床の斜里町の観光客の推移
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 (★斜里町の調査)
・平成元年    道内361,300  道外1,035,209
・平成5年(1993) 道内435,005  道内1,140,581
平成17年(2005)登録時  道内509,342 道内1,222,687
知床は、ブームと言えるだけの観光客の伸びが見られない。
  平成17年(2005)登録時をピークにその後は観光客数が減って
  しまった。
・平成24年(2010) 道内368,056  道内900,508
・平成25年(2013)
・平成26年(2014) 
・平成27年(2015) 
・平成28年(2016) ★私が行った知床旅行
・平成29年(2017)



4)小笠原諸島への連絡船乗車数の推移
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・平成21年(2009) 14000人
・平成22年(2010) 14000人
平成23年(2011) 23000人 登録時
・平成24年(2012) 24000人
・平成25年(2013) 20000人
・平成26年(2014) 19000人 ★私が行った旅行である。
・平成27年(2015) 18000人
・平成28年(2016)
・平成29年(2017)
観光客はフェリーしかない交通網がないので、観光客はそれなりに
 押さえられている。南島も入島制限をしているので、自然破壊の
進行は抑えられている。
世界自然遺産の観光ブームは、4年で終わりを迎えた。と、言われている。
平成27年度のおが丸の観光客数は、世界自然遺産登録前の平成21年、
22年とほぼ同じペースの観光客数である。
小笠原諸島では世界自然遺産登録に合わせて宿やガイド業を開業し、
設備投資をした観光事業者もいた。

そのため、今後知床、屋久島、白神山地のような流れで観光客数が
減少しては、島の基幹産業である観光業は立ちゆかなくなる恐れが
出てきた。
観光客の減少に歯止めをかけるためには、大きく2つの方法があると
考えている。
1つ目の方法は、これまで以上に小笠原諸島の自然や文化の研究を振
興して、その研究成果をマスコミに報道してもらうことである。
「おが丸の観光客数」と「小笠原諸島の自然に関する新聞雑誌記事数」
は見事に正の相関関係がある。
つまり、小笠原諸島の自然がマスコミに取り上げられる数が多ければ、
観光客数が増えるということが明らかになっている。
小笠原諸島の自然や文化の研究成果は、お金を払って掲載してもらう
どんな広告宣伝媒体よりも誘客効果がある。
御蔵島でもイルカの調査研究機関が設立したことにより、イルカの情報
発信力が高まって、マスコミ等で紹介される機会が増えたために、イル
カの観光地として定着した。
このような調査研究の振興という「知の地域づくり」が、観光客を呼び
込むのです。
2つ目の方法は、誘客のターゲットに欧米系の外国人を加えることであ
る。小笠原諸島の観光資源はイルカ、クジラ、ウミガメ、海鳥など、欧
米系の外国人が好む。
◆参考サイト
観光振興策と解決しなければならない壁 (小笠原村議会議)より引用
https://blogs.yahoo.co.jp/ichikishigeo_07/68977940.html


【3】世界登録後のメリット・デメリット
発展途上国では世界遺産が被災し復旧する際に予算がなければユネスコ
から支援金を得られる。しかし、日本の場合は登録されたからといって
ユネスコからの補助金は出るわけではない。例えば、厳島神社が台風
災害に見舞われているが、修理は政府の金で調達しなくてはならない。

1)世界遺産登録後のメリット
世界遺産登録後には、知名度が世界的に増し、特に観光客が大勢
集まるようになる。地元は賑わい、宿泊者や土産物の販売の増加と
いった経済効果が生まれる。
 例えば、「富岡製糸場(群馬県富岡市)と絹産業遺産群」の場合、
経済効果については、2013年10月、群馬県のシンクタンク「群馬
経済研究所」が「観光客数75万人、年間34億円」という試算を発
表した。登録されると、年間の観光客数は75万人で、経済波及効
果は34億円にもなるといわれている。しかし、建物の老朽化対策
のための建物の保存修理や防災工事、トイレなどの整備に約100
億円はかかるとみられていいる。文化財の保存事業費は国からの補
助が半分でるが、残りは群馬県や富岡市などの自治体で負担する。
このように、環境維持や建造物の保持のために国や県からも多額の
補助金を貰えることになる。しかし、付随する3つの施設には、車
で廻らなければならないし、駐車場の問題もある。
画像

 (★群馬県の資料データ)
 「富岡製糸場」同様、世界遺産に登録された建造物はその状態を
保たなくてはいけない。例えば、白川郷などは住宅そのものが世界
遺産なので、リフォームはできないし、修理するのにも国の許可を
得なければ、工事が一切できないのである。経済効果を持続させる
ためである。



2)世界遺産登録後のデメリット
世界遺産に登録されることには、後世に残すためその文化や自然を
保全していく責任が生じる。
@観光に力を入れすぎ、保全を怠れば、世界遺産の価値が損なわれる。
保護・保全の必要性は観光にも大きな影響を与えるだけでなく、地域
の文化や人々の生活にも大きなダメージを与えてしまう。観光客によ
る環境汚染は住民や動植物に被害が及ぶ。
A建物の老朽化対策のための建物の保存修理や防災工事、トイレなど
の整備が必要である。
A世界遺産になって観光客が安定的に増えているのは、『屋久島』や
『白川郷・五箇山の合掌造り集落』などのいくつかの世界遺産にすぎ
ない。世界遺産になっても観光客数が減っている遺産の方が圧倒的に
多い。経済効果も登録から年数が過ぎていくと徐々に効果が薄れてい
くデータもある。登録時後のひとつのブームで終わらせず、効果を持
続していく息の長い取り組みも自治体にとっての課題となる。
「世界遺産にならない方がよかった。」ということもあり得るが、分か
っていることは世界遺産登録以前の状態には戻れないということである。
◆参考サイト「朝日新聞2011年」
世界遺産は楽じゃない 騒音やゴミで「観光公害」
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201106210245.html
画像

例1「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(岐阜県など)
 1995年に登録された。白川村内約600人の集落は渋滞
 や騒音のほか、ゴミの不法投棄や山野草の採取など、観
 光客のマナー違反に苦しんだ。

例2「石見銀山」(島根県大田市)
石見銀山の観光客数は、2007年登録の年こそ前年の1.8倍
に膨れたが、翌年は微増した。その後2年続けて減った。
渋滞防止のため、車から降りて専用バスで移動する方式を導入し
たが、バスが頻繁に往復し、騒音や振動を生んだ。マナーの悪い
観光客が民家の植木を盗むなどの被害も出た。
東洋大の島川崇准教授(観光学)は「観光振興と、コミュニティー
や文化を守ることとの両立は難しい」と指摘する。
 (★朝日新聞より引用編集)



【4】 奄美大島の現状とこれからの動向

1)平成24年の主な特徴(「鹿児島県の観光の動向〜県観光統計〜」から)
(1) 奄美地区の延べ宿泊者数・日帰り客数の動向
奄美地区の延べ宿泊者数・日帰り客数は78万9,457人で,前年の75万4,991
人より3万4,466人(4.6%)の増となっている。
(2) 地区別延べ宿泊者数・日帰り客数の動向
県内の地区別にみると「鹿児島」が一番多く,次いで「霧島」,「その他」,
「指宿」,「大隅」,「北薩」,「種子島・屋久島」,「奄美」となっており,奄
美地区が県全体に占める割合は3.9%になっている。
(3) 地区別外国人延べ宿泊者数の動向
奄美地区の外国人延べ宿泊者数は785人で,前年(平成23年)の1,287人に
対し,502人(39%)の減となっており,県全体に占める割合は0.6%にな
っている。
※平成24年(1月〜12月)主要宿泊施設の宿泊客
奄美地区の9施設による定点調査では,前年(平成23年)より1.0%の増で
ある。

2、奄美の資料:奄美自然資源等利用方策検討調査(鹿児島県)
(1)【陸域利用】
○林道の夜間高速走行によるロードキルやアマミノクロウサギの追い回
 しなど周辺環境への配慮に乏しいツアーや個人客等の増加による野生
 生物に対する影響が懸念される。
○車やオートバイ等の入り込みの増加に伴い、周辺植生の踏み固め、林
 道の路肩の拡大・崩壊等が懸念されている。
○近年のエコツアー等の増加により、金作原等の一部の地域にはゴール
 デンウィークなどの特定時期に多くの利用者が集中し、原生的な雰囲
 気の喪失が懸念されている。
○野生動植物等の盗掘・採集がみられる。
○個人観光客がレンタカー等により単独で入山するケースが増加してお
 り、安全面の確保が懸念される。

(2)【海岸域・海域利用】
○住用川・役勝川河口のマングローブ干潟においては、利用者が集中し、
 干潮時の干潟への上陸による小動物への影響等が懸念されている。
○海における活動時の、安全面やサンゴの踏みつけ等による破損の影響
 が懸念されている。
○新規の事業者が参入する場合に、一定の規制等はなく、地域に精通し
 ていない人や未熟なガイドが案内することにより、利用者の安全面の確
 保が懸念される。

(3)【利用全般に関わる事項】
○エコツアー事業者や行政機関等、関係者間での連絡・検討の場は存在せ
 ず、対策や利用のルール、奄美観光の将来像等についての協議・検討はな
 されていない。
○奄美の素晴らしさを、地元の島民が気づいていない。
○地元島民と内地から来た人の間に自然の保全に対する意識にずれがみら
 れる。
資料:奄美自然資源等利用方策検討調査(鹿児島県)


3) 奄美大島のこれからの動向予想
奄美の未来はどうなるだろうか?
世界自然遺産登録後は、一般のツアー観光客、外国人観光客が急増する
ことは明白である。したがって、観光客は増えることにより、メリット
とデメリットが生じることになる。
観光客には奄美大島の自然や文化に対する理解者はそう多くがない
だろう。


予想されるメリットとしては
@若者の島外流出が少しは防げる。
A観光産業の発達で、収入増に繋がる
B奄美大島は沖縄であると思っている人が減る。
C奄美の独自性を知る人間が増える。
Dしばらくは、経済効果が見られるだろう。

予想されるデメリット
@自然破壊・環境保全の問題が浮上してくる。
 屋久島の自然破壊が急激に進んでいるようである。
 知床は道路の反対運動でどうにか難を逃れた。
奄美大島も道路整備が行われるであろう。
  アマミノクロウサギもたくさん死ぬであろう。
  環境保全の整備費・自然を考慮した開発なんてありえない。
 外来種・本土からの植物も増えるだろう。

Aゴミも増加するだろう。
B管理費の増大・資源管理の複雑化される。
環境保全の整備費・管理運営面の費用が膨大になるであろう。

C観光産業における格差の拡大が生まれる。
飛行機を中心とした交通網は増えるかもしれないが、先は見えている
 であろう。宿泊のホテル・旅館・民宿は限りがある。
おそらくは自然資源を観光資源ととらえた島外資本=企業が観光
資源目当てに島に入り込み、急激に観光地化されるであろう。
現にダイビングショップやツアーなどの経営者は本土の鹿児島などの方
が増えている。
リゾート施設を整備できるのは、島外大企業であり、大半の
島民は雇用があったとしても、使用人として搾取される側になるだろう。

日本人観光客・外国人観光客が本土、関東圏から押し寄せてくる。
上手くブームに乗れた者は大金持ちになるであろう。特に大手旅行会社
と結びついた施設・ホテルなどは儲かるのであろう。
島内に貧富の差が生じるのが免れない。

D古い奄美大島の伝統的な文化も崩れていくであろう?
 食文化は大丈夫だろうが、・・・
都会化が進み、伝統的共同体意識は崩壊してしまうだろう?

E10年先?・・・やがて、観光客は減るだろう。
  いやまてよ、交通面から考えて横ばいかしれない。
****************************
【6】奄美大島のダイビング&自然散策6泊7日
箕輪初心:生方▲奄美大島@【ダイビング&自然6泊7日】食事編
http://53922401.at.webry.info/201707/article_10.html

箕輪初心:生方▲奄美大島A【赤木名城(あかきなじょう)】
&「赤木名代官屋敷」
http://53922401.at.webry.info/201707/article_11.html

箕輪初心:生方▲奄美大島B【笠利町の名所旧跡・文化財15か所】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_12.html

※奄美大島 ダイビングショップ ひかるダイバーズ Blog
http://www.hikarudivers.com/blog/
鹿児島県奄美市笠利町万屋1839-1
0997-63-2424  090-7395-9444
http://www.hikarudivers.com
info@hikarudivers.com

箕輪初心:生方▲奄美大島C『ひかるダイバーズで北部ダイビング前編』
&イルカウオッチング』
http://53922401.at.webry.info/201707/article_13.html

箕輪初心:生方▲奄美大島D【西郷隆盛:西郷松と西郷翁上陸之地
・西郷南洲謫居跡】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_14.html

箕輪初心:生方▲奄美大島E『ひかるダイバーズで北部ダイビング後編』
&【DECO】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_15.html

箕輪初心:生方▲奄美大島F【日本のゴーギャン・奄美のルソー:田中一村】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_16.html

箕輪初心:生方◆奄美大島G【黒潮の森でマングローブカヌー体験】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_17.html

箕輪初心:生方▲奄美大島H【金作原(きんさくばる)原生林】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_18.html

箕輪初心:生方▲奄美大島I【アマミノクロウサギ観察ツアーで9羽目撃】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_19.html

箕輪初心:生方▲奄美大島J【ダイバー民宿ふじで南部ダイビング前編】
http://53922401.at.webry.info/201707/article_20.html

箕輪初心:生方▲奄美大島K【瀬戸内町散策】&『クロマグロ養殖』
http://53922401.at.webry.info/201707/article_21.html

箕輪初心:生方▼奄美大島L【ダイバー宿ふじで南部ダイビング後編
「ミステリーサークル」】
http://53922401.at.webry.info/201708/article_1.html

箕輪初心:生方▲奄美大島M【宇検村の湯湾展望台】と
蛇「ヒャン・アマミアオヘビ」を見た。
http://53922401.at.webry.info/201708/article_2.html

箕輪初心:生方▲奄美大島N【大和村:マテリアの滝・群倉等】
https://bblog.sso.biglobe.ne.jp/ap/tool/newscaredisplay.do

箕輪初心:生方◆奄美大島O『奄美野生生物保護センター』詳細編
https://bblog.sso.biglobe.ne.jp/ap/tool/newscaredisplay.do

箕輪初心:生方▲奄美大島P『奄美群島国立公園と環境省・林野庁』
http://53922401.at.webry.info/201708/article_5.html

輪初心:生方▲奄美大島Q【世界遺産候補「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の特徴】
http://53922401.at.webry.info/201708/article_6.html


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