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zoom RSS 箕輪初心★若山牧水&ロマンチックE「群馬旧六合村」

<<   作成日時 : 2013/01/27 09:55   >>

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若山牧水は、旅に出る前に綿密な事前計画を立てるのが楽しみ
だった。当初は信州岩村田→上州:高崎→沼田へ、片品川沿いに
歩く予定であったが、岩村田計画を変更せざるを得なくなった。
しかし、岩村田から先の計画が変更されなったら、嬬恋→草津
→旧六合村→暮坂峠を越えることはなかった。従って、「枯野の
旅」は生まれなかったのだ。良かったね。i行けて。

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 (★花敷温泉前)
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 (★尻焼温泉)
若山牧水 みなかみ紀行:青空文庫にお世話になってます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000162/files/4649_15562.html



◆◆ 箕輪初心★若山牧水の上州旅@水上〜川原湯温泉 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201301/article_23.html

◆◆ 箕輪初心★若山牧水の上州旅A「妙義&磯部温泉」 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201301/article_24.html

◆◆ 箕輪初心★若山牧水の上州旅B榛名湖&伊香保温泉 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201301/article_25.html

◆◆ 箕輪初心★若山牧水の上州旅C川原湯温泉&草津温泉 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201301/article_26.html

◆◆ 箕輪初心★若山牧水の上州旅Dロマンチック街道 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201301/article_27.html

E大正11年(1922)10月19日
●草津温泉
「降れば馬を雇つて澤渡(沢渡)温泉まで行かうと決めてい
た。起きて見れば案外な上天気である。大喜びで草鞋を穿く。
六里ヶ原と呼ばれている浅間火山の大きな裾野に相対して、
白根火山の裾野が南面して起つて居る。これは六里ヶ原ほ
ど広くないだけに傾斜はそれより急である。その険しく起
つて来た高原の中腹の一寸した窪みに草津温泉はあるので
ある。


★大滝の湯

★草津熱帯圏

で、宿から出ると直ぐ坂道にかかり、五六丁もとろ
とろと登つた所が白根火山の裾野の引く傾斜の一点に当た
るのである。そのところの眺めは誠に大きい。
正面に淺間山(浅間山)が方六里に渡るといふ裾野を前
にその全體を露はして聳えてゐる。聳ゆるといふよりいか
にもおつとりと双方に大きな尾を引いて靜かに鎭座してゐ
るのである。朝あがりのさやかな空を背景に、その頂上か
らは純白な煙が微かに立つてやがて湯氣の樣に消えてゐる。
空といひ煙といひ、山といひ野原といひ、すべてが濡れた
樣に靜かで鮮かであつた。濕つた地つちをぴたぴたと踏み
ながら我等二人は、いま漸く旅の第一歩を踏み出す心躍り
を感じたのである。地圖=図を見ると丁度その地點=点が
「1208m」の高さだと記してあつた。

★白根開善学校 


●旧六合村に入った。
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とりどりに紅葉した雜木林の山を一里半ほども降つて來る
と急に嶮=険しい坂に出會つた。見下す坂下には大きな谷が
流れ、その對=対岸に同じ樣に切り立つた崖の中ほどには家
の數=数十戸か二十戸か一握りにしたほどの村が見えてゐた。



★荷付場地区

★下梨木

★応徳温泉・・・・★1回入浴

★湯の平温泉・・・★1回。吊り橋を渡る。露天が川沿いにある。
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★六合山荘・・・・★4回
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小雨地区
九十九折つづらをりになつたその急坂を小走りに走り降ると、
坂の根にも同じ樣な村があり、普通の百姓家と違はない小學
校なども建つてゐた。對岸の村は生須村、學校のある方は小
雨(こさめ)村と云ふのであつた。
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「九十九折つづらをり けはしき坂を降り來れば 
   橋ありてかかる 峽の深みに 」

「おもはぬに 村ありて名の やさしかる
   小雨こさめの里と いふにぞありける 」
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・小雨小学校前=旧役場&第一小学校近くにて
「蠶=蚕(こ)飼ひせし 家にかあらむを 壁を拔きて
  學=学校となしつ 物教へをり 」

「學校に もの讀める 聲のなつかしさ
  身にしみとほる 山里過ぎて」




若山牧水は、残念ながら、赤岩地区には行かなかった。
  高野長英の湯・・・★1回。
◆◆ 箕輪初心◆赤岩歴史地区 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201107/article_24.html
★関家・・・重伝建
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★湯本家…高野長英を匿った
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生須村を過ぎると路はまた單調な雜木林の中に入つた。今ま
では下りであつたが、今度はとろりとろりと僅かな傾斜を登つ
てゆくのである。日は朗らかに南から射して、路に堆い落葉は
からからに乾いてゐる。音を立てゝ踏んでゆく下からは色美し
い栗の實が幾つとなく露はれて來た。多くは今年葉である眞新
しい落葉も日ざしの色を湛へ匂を含んでとりどりに美しく散
り敷いてゐる。をりをりその中に龍膽(りんどう)の花が咲い
てゐた。
流石に廣かつた林も次第に淺く、やがて、立枯の木の白々と
立つ廣やかな野が見えて來た。林から野原へ移らうとする處で
あつた。我等は双方からおほどかになだれて來た山あひに流るゝ
小さな溪端を歩いてゐた。そして溪の上にさし出でて、眼覺
=覚むるばかりに紅葉した楓の木を見出した。



我等は今朝草津を立つときからずつと續いて紅葉のなかをくゞ
つて來たのである。楓を初め山の雜木は悉く紅葉してゐた。恰
も昨日今日がその眞盛りであるらしく見受けられた。けれどい
ま眼の前に見出でて立ち留つて思はずも聲を擧げて眺めた紅葉
の色はまた別であつた。楓とは思はれぬ大きな古株から六七本
に分れた幹が一齊に溪に傾いて伸びてゐる。その幹とてもすべ
て一抱への大きさで丈も高い。漸く今日あたりから一葉二葉と
散りそめたといふ樣に風も無いのに散つてゐる靜かな輝かしい
姿は、自づから呼吸を引いて眺め入らずにはゐられぬものであ
つた。二人は路から降り、そのさし出でた木の眞下の川原に坐
つて晝=昼飯をたべた。手を洗ひ顏を洗ひ、つぎつぎに織りつ
いだ樣に小さな瀬をなして流れてゐる水を掬んでゆつくりと喰
べながら、日の光を含んで滴る樣に輝いてゐる眞上の紅葉を仰
ぎ、また四邊(あたり)の山にぴつたりと燃え入つてゐる林の
それを眺め、二人とも言葉を交さぬ數十分の時間を其處で送つ
た。

「枯れし葉と おもふもみぢの ふくみたる
    この紅ゐをなんと申さむ 」
「露霜の とくるがごとく 天つ日の
    光をふくみ にほふもみぢ葉 」
「溪川の 眞白川原に われ等ゐて
   うちたたへたり 山の紅葉を」
「もみぢ葉の いま照り匂ふ 秋山の
   澄みぬるすがた 寂しとぞ見し 」


其處を立つと野原にかかつた。眼につくは立枯の木の木立
である。すべて自然に枯れたものでなく、みな根がたのまは
りを斧で伐りめぐらして水氣をとゞめ、さうして枯らしたも
のである。半ばは枯れ半ばはまだ葉を殘してゐるのも混つて
ゐる。見れば楢ならの木である。二抱へ三抱へに及ぶそれ等
の大きな老木がむつちりと枝を張つて見渡す野原の其處此處
に立つてゐる。野には一面に枯れほうけた芒の穗が靡き、そ
の芒の浪を分けてかすかな線條すぢを引いた樣にも見えてゐ
るのは植ゑつけてまだ幾年も經たぬらしい落葉松の苗である。
この野に昔から茂つてゐた楢を枯らして、代りにこの落葉松
の植林を行はうとしてゐるのであるのだ。
 



※ 帽子に肩にしつとりと匂つてゐる日の光をうら寂しく感
じながら野原の中の一本路を歩いてゐると、をりをり鋭い鳥
の啼聲を聞いた。久し振りに聞く聲だとは思ひながら定かに
思ひあたらずにゐると、やがて木から木へとび移るその姿を
見た。啄木鳥である。一羽や二羽でなく、廣い野原のあちこ
ちで啼いてゐる。更にまたそれよりも澄んで暢びやかな聲を
聞いた。高々と空に翔まひすましてゐる鷹の聲=声である。

「落葉松の 苗を植うると 神代振り
    古りぬる楢を みな枯らしたり 」

「楢の木ぞ 何にもならぬ 醜(こ)の木と
    古りぬる木々を みな枯らしたり 」

「木々の根の 皮剥ぎとりて 木々をみな
   枯木とはしつ 枯野とはしつ 」

「伸びかねし 枯野が原の 落葉松は
     枯芒より いぶせくぞ見ゆ 」

「下草の すすきほうけて 光りたる
   枯木が原の啄木鳥(きつつき)の聲 」

「枯るる木に わく蟲=虫けらを ついばむと
   啄木鳥(きつつき)は啼く 此處の林に 」

「立枯の 木々しらじらと 立つところ
      たまたまにして 啄木鳥の飛ぶ 」

「啄木鳥の 聲のさびしさ 飛び立つと
   はしなく啼ける 聲のさびしさ 」

「紅(くれない)ゐの 胸毛を見せて うちつけに
   啼く啄木鳥の 聲のさびしさ 」

「白木なす 枯木が原の うへにまふ
   鷹ひとつ居りて 啄木鳥は啼く 」

「ましぐらに まひくだり來て ものを追ふ
   鷹あらはなり 枯木が原に 」

「耳につく 啄木鳥の聲 あはれなり
  啼けるをとほく  離さかり來りて 」



ずつと一本だけ續いて來た野中の路が不意に二つに分れる處
に來た。小さな道標が立てゝある。
曰く、右澤渡温泉道、左花敷温泉道。
 枯芒を押し分けてこの古ぼけた道標の消えかゝつた文字を
辛うじて讀んでしまふと、私の頭にふらりと一つの追憶が來て
浮んだ。そして思はず私は獨りごちた、
「ほゝオ、斯んな處から行くのか、花敷温泉には」と。
私は先刻さつきこの野にかゝつてからずつと續いて來てゐる
物靜かな沈んだ心の何とはなしに波だつのを覺えながら、暫く
その小さな道標の木を見て立つてゐたが、K―君が早や四五間
も澤渡道の方へ歩いてゐるのを見ると、其の儘に同君のあとを
追うた。そして小一町も二人して默りながら進んだ。が、終つひ
には私は彼を呼びとめた。
「K―君、どうだ、これから一つあつちの路を行つて見ようぢや
アないか。そして今夜その花敷温泉といふのへ泊つて見よう。」
不思議な顏をして立ち留つた彼に、私は立ちながらいま頭に
影の如くに來て浮んだといふ花敷温泉に就いての思ひ出を語つた。



※三四年も前である。★実際は大正9年(1920)で2年前
今度とは反對に吾妻あがつま川の下流の方から登つて草津温泉
に泊り、案内者を雇うて白根山の噴火口の近くを廻り、澁峠を越
えて信州の澁温泉へ出た事がある。五月であつたが白根も澁も雪
が深くて、澁峠にかゝると前後三里がほどはずつと深さ數尺の雪
を踏んで歩いたのであつた。その雪の上に立ちながら年老いた案
内者が、やはり白根の裾つゞきの廣大な麓の一部を指して、彼處
にも一つ温泉がある、高い崖の眞下の岩のくぼみに湧き、草津と
違つて湯が澄み透つて居る故に、その崖に咲く躑躅や其の他の花
がみな湯の上に影を落す、まるで底に花を敷いてゐる樣だから花
敷温泉といふのだ、」と言つて教へて呉れた事があつた。下にな
るだけ雪が斑らになつてゐる遠い麓に、谷でも流れてゐるか、
丁度模型地圖=図を見るとおなじく幾つとない細長い窪みが、
絲=糸屑を散らした樣にこんがらがつてゐる中の一個所にそん
な温泉があると聞いて私の好奇心はひどく動いた。第一、そんな
ところに人が住んで、そんな湯に浸つてゐるといふ事が不思議に
思はれたほど、その時其處を遙かな世離れた處に眺めたものであ
つたのだ。それがいま思ひがけなく眼の前の棒杭に
「左花敷温泉道、是より二里半」と認めてあるのである。
「どうだね、君行つて見ようよ、二度とこの道を通りもすま
いし、……その不思議な温泉をも見ずにしまふ事になるぢや
アないか。」
 その話に私と同じく心を動かしたらしい彼は、一も二も
なく私のこの提議に應じた。そして少し後戻つて、再びよく
道標の文字を調べながら文字のさし示す方角へ曲つて行つた。
今までよりは嶮しい野路の登りとなつてゐた。立枯の楢が
つゞき、をりをり栗の木も混つて毬と共に笑みわれたその實
を根がたに落してゐた。

「夕日さす 枯野が原の ひとつ路
   わが急ぐ路に 散れる栗の實=実 」

「音さやぐ 落葉が下に 散りてをる
    この栗の實の 色のよろしさ 」

「柴栗の 柴の枯葉の なかばだに
   如しかぬちひさき 栗の味よさ 」

「おのづから 干て搗栗(かちぐり)と なりてをる
 野の落栗の 味のよろしさ 」

「この枯野 猪(しし)も出でぬか 猿もゐぬか
    栗美しう 落ちたまりたり 」
 ★本当に猪が多いよ。

「かりそめに ひとつ拾ひつ 二つ三つ
     拾ひやめられぬ 栗にしありけり 」

 
●白砂川の右岸を遡って行った。
幕末に小栗上野介の妻:道子が会津の若年寄??と
西郷頼母を頼もうと道を急いだ所だ。

◆◆ 箕輪初心★小栗上野介妻:道子が会津逃避行 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201108/article_11.html



★芒の中の嶮しい坂路を登りつくすと一つの峠に出た。一歩其
處を越ゆると片側はうす暗い森林となつてゐた。そしてそれが
一面の紅葉の渦を卷いてゐるのであつた。北側の、日のさゝぬ
其處の紅葉は見るからに寒々として、濡れてもゐるかと思はる
ゝ色深いものであつた。然し、途中でやゝこの思ひ立ちの後悔
せらるゝほど路は遠かつた。一つの溪流に沿うて峽間を降り、
やがてまた大きな谷について凹凸烈しい山路を登つて行つた。
十戸二十戸の村を二つ過ぎた。

●見寄


●大滝
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●世立
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●京塚

●引沼の旧入山小学校前
※引沼村といふのには小學校があり、山蔭のもう日も暮れた地面
を踏み鳴らしながら一人の年寄つた先生が二十人ほどの生徒に體
=体操¥を教へてゐた。

「先生の 一途なるさまも なみだなれ
  家十ばかりなる 村の學校に 」

「ひたひたと 土踏み鳴らし 眞裸足に
  先生は教ふ その體=体操を 」

「先生の 頭の禿も たふとけれ
     此處に死なむと 教ふるならめ 」

※田島武夫「草津の湯本利三郎先生だった。タロッピー
 というあだ名の先生だった」

●和光原&野反湖との分岐


●花敷温泉
花敷温泉「関晴館」(泊)
遙か眞下に白々とした谷の瀬々を見下しながらなほ急いでゐる
と、漸くそれらしい二三軒の家を谷の向岸に見出だした。こごし
い岩山の根に貼り着けられた樣に小さな家が竝んでゐるのである。
崖を降り橋を渡り一軒の湯宿に入つて先づ湯を訊くと、庭さき
を流れてゐる溪流の川下の方を指ざしながら、川向うの山の蔭に
在るといふ。不思議に思ひながら借下駄を提げて一二丁ほど行
つて見ると、其處には今まで我等の見下して來た谷とはまた異
つた一つの谷が、折り疊んだ樣な岩山の裂け目から流れ出して
來てゐるのであつた。ひたひたと瀬につきさうな危い板橋を渡
つてみると、なるほど其處の切りそいだ樣な崖の根に湯が湛へ
てゐた。相竝んで二個所に湧いてゐる。一つには茅葺の屋根が
あり、一方には何も無い。
相顧みて苦笑しながら二人は屋根のない方へ寄つて手を浸し
てみると恰好な温度である。もう日もかげつた山蔭の溪ばたの
風を恐れながらも着物を脱いで石の上に置き、ひつそりと清ら
かなその湯の中へうち浸つた。一寸立つて手を延ばせば溪の瀬
に指が屆くのである。
「何だか溪まで温かさうに見えますね。」
と年若い友は言ひながら手をさし延ばしたが、慌てゝ引つ込め

「氷の樣だ。」
と言つて笑つた。
溪向うもそゝり立つた岩の崖、うしろを仰げば更に膽も冷ゆ
べき斷崖がのしかゝつてゐる。崖から眞横にいろいろな灌木が
枝を張つて生ひ出で、大方散りつくした紅葉がなほ僅かにその
小枝に名殘をとゞめてゐる。それが一ひら二ひらと絶え間まな
く我等の上に散つて來る。見れば其處に一二羽の樫鳥が遊んで
ゐるのであつた。

「眞裸體(まはだか)に なるとはしつつ 覺束な
   此處の温泉いでゆに 屋根の無ければ 」

「折からや 風吹きたちて はらはらと
   紅葉は散り來く  いで湯のなかに 」

「樫鳥が 踏みこぼす 紅葉(くれなゐ)に
    透きてぞ散り來  わが見てあれば」

「二羽とのみ 思ひしものを 三羽四羽
     樫鳥ゐたり  その紅葉の木に 」

★私も1回入った。
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※夜に入ると思ひかけぬ烈しい木枯が吹き立つた。背戸の山木の騷
ぐ音、雨戸のはためき、庭さきの瀬々のひゞき、枕もとに吊られた
洋燈の燈影もたえずまたゝいて、眠り難い一夜であつた。

◆◆ 箕輪初心◆野反湖&尻焼温泉 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201107/article_23.html
★尻焼温泉・・・川露天。5回かな>
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★若山牧水が行かなかった野反湖。当時はないが。
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G10月20日 
※十月二十日
未明に起き、洋燈の下で朝食をとり、まだ足もとのうす暗い
うちに其處を立ち出でた。驚いたのはその、足もとに斑らに雪
の落ちてゐることであつた。慌てゝ四邊あたりを見廻すと昨夜
眠つた宿屋の裏の崖山が斑々として白い。更に遠くを見ると、
漸く朝の光のさしそめたをちこちの峰から峰が眞白に輝いてゐ
る。
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「ひと夜寢て わが立ち出づる 山かげの
   いで湯の村に  雪降りにけり 」

「起き出でて 見るあかつきの 裏山の
   紅葉の山に  雪降りにけり 」

「朝だちの 足もと暗し せまりあふ
    峽間(はざま)の路に はだら雪積み 」

「上野(こうづけ)と 越後の國の さかひなる
   峰の高きに  雪降りにけり 」

「はだらかに 雪の見ゆるは 檜(ひ=ひのき)の森の
   黒木の山に 降れる故にぞ 」

「檜の森の 黒木の山に うすらかに
   降りぬる雪は 寒げにし見ゆ 」






昨日の通りに路を急いでやがてひろびろとした枯芒の原、
立枯の楢の打續いた暮坂峠の大きな澤に出た。

★暮坂峠
◆◆ 箕輪初心◆草津温泉→尻焼温泉→四万温泉 ◆◆
http://53922401.at.webry.info/201206/article_26.html




★明日は、若山牧水の沢渡温泉→四万温泉だ。

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